枕はなぜ必要なのですか?
それは、人間の骨格がS字に曲がっていて、寝ている時にもそのS字を自然に保つ必要があるため。その役目を果たすのが「枕」なのです。
人類が直立歩行を始めるようになってから、それに対応するように体の骨格が自然とS字になって進化してきました。
直立した姿勢をそのまま横に倒してみると、首と床との間に、約1cmから6cm程度の隙間ができます。
つまり、そこの部分を適度に支えることができる枕が、理想というわけです。
また、就寝時には頭の重さを支えている「頸椎」も安定させる必要がありますが、枕は隙間を埋めるだけでなく、その役割もしているのです。
よって枕は、人間学的に必要なものなのです。
枕がないとどうなるの?
頸椎の支えがないと、肩こりの原因にもなります。
また高さの合わない枕や素材の合わない枕を使うことにより、不眠の原因になることもあります。
※ベッドやマットレスなど寝室環境も関わってくるため、すべての原因が枕にあるわけではありません。
枕が合わないことで起こる症状には、次のようなものがあります。
- 肩こり
- 頭痛
- 手足のしびれ
- 首痛
- 寝違い
- めまい
- 顔のむくみ
- いびき
これらの症状がある場合は、枕を見直してみたり、専門家に相談することをおすすめします。
こんな枕もあります
世の中にはいろんな枕があるようで、なんと枕を使わずに眠る人向けに開発された枕、その名も「枕を使わない人の枕」というものも存在します。
一見矛盾しているように思えますが、吸水性や衛生面、肌触りを考慮し、枕を使っていない人でも「もっと快適に気持ちよく眠ることができる枕を」というコンセプトのもと開発されたそう。
- 頸椎支持タイプ70
- 超薄型タイプ120
- バスタオルタイプ
の3タイプがあり、カラーも選べるそうなので、普段枕なしで眠っている人はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。