子供と睡眠について
「寝る子は育つ」といわれるように、小さい子供はよく眠ります。
実はその言い伝えは正しく、幼児期には睡眠時に、脳や身体の発育にとても重要な成長ホルモンが分泌されます。
この時期に充分な睡眠がとれていないと、子供の発育や性格に影響を与えることもあるため、睡眠は子供の成長に重要な役割を果たしているのです。
子供に枕は必要なのか?
そもそも、小さい子供に枕は必要なのか?
それは年齢にもよりますが、生まれたての頃には特に高さのある枕は必要ないといわれています。
そもそも人間が枕を必要とする理由として、直立歩行が挙げられます。
人間が直立歩行をするようになると、重たい頭を安定的に支えられるように、背骨がS字のカーブを描くように曲がりました。そのS字の姿勢を寝ているときにも保つことが出来るように「枕」が必要となったわけです。
しかし、幼児期には直立歩行をして歩く機会はあまりなく、また骨もS字を描いてはいません。
成長して歩きだすにつれて、徐々に背骨もS字カーブを描くようになります。
具体的に使う枕は?
基本的に、新生児・乳幼児には枕は必要ありません。
ただし、頭が柔らかいので同じ姿勢でいるよりも定期的に動かしてあげることができる睡眠環境が必要で、布団にも気を配る必要があります。
吸湿のよい素材、無公害染料を使った素材、肌触りの優しい素材などにしましょう。※天然素材の場合は、一部アレルギーの原因になることもあるので注意しましょう。
幼稚園・小学生くらいになれば、低い枕を使い始めましょう。あまり高すぎる枕を使うと、首を痛めることもありますので、高さは1cm前後のものがいいです。
枕であれば、はじめは丸洗いのできる綿やポリエステル素材がおすすめです。また、バスタオルを折って、適度な高さの枕を自分で作ってみるのも良いかもしれません。
子供の成長や発育に合わせて、枕の形や高さを選ぶようにしていきましょう。